【株のオプション取引】第一弾!初心者でもわかるオプション取引入門

2024年に新NISAが始まり投資の選択肢が広がった今、株のオプション取引が再び注目を集めています。初心者でも理解できるオプション取引の基本を、このブログで分かりやすく解説していきます。

 

1. 株のオプション取引ってなに?

株のオプション取引は、株を使ってお金を増やしたり、リスクを減らしたりするための投資の一つです。

将来の価格を予想し、予想通りに動けば利益、反対に行けば損失になります。

普通の株の売買とは少し違い、特定の条件のもとで株を売ったり買ったりする権利自体を売買します。この権利を使うかどうかは、条件が来たときに決めることができます。

 

2. オプション取引は、デリバティブ(金融派生商品)の1つ

金融派生商品なので契約期間があります。自分が決めた特定の期間内に売買します。株のように一生持ち続けるということはできません。

英語の”派生する”🟰Delivedを語源として、でデリバティブとも言います。

ちなみに、株や債券、金、通貨、原油、金利などは実際にモノが存在し、原資産と呼ばれます。金融派生商品とは、この原資産と呼ばれる資産を元に、価値が決まるものです。

他に、先物取引、スワップ取引、フォワード取引などがあります。

 

3. オプションってどういう意味?

オプションは、日本語で「選択肢」や「権利」という意味です。

株のオプション取引では、「ある価格で株を買う権利」や「ある価格で株を売る権利」をお金で売買します。

つまり保険を売買するのと同じですね。

たとえば、今100円の株を「1ヶ月後に100円で買える権利」を買うことができます。この権利を使うかどうかは、1ヶ月後に株の値段がどうなっているかで決められます。

 

4. 株取引における保険とは?

保険ってどういうものでしょうか?

怪我や入院などトラブルが起こった時に、リスクを保険会社が肩代わりしてくれるものです。
例えば、入院で収入が止まってしまった、火事や地震で被害を受けたときにお金が入りますよね。

このように保険とは、もしもに備えるためのもの

すると、投資において「もしも」とはどういった場合でしょう?

・株価暴落:持っている株の評価額が半分になってしまった。売ると大損してしまう。
・株価急上昇:狙ってた株が買う前に急上昇。買い損ねてしまった。

暴落が怖い、急上昇を見逃したくない。
これに備えるためのものです。

 

5. オプション取引の仕組み

オプション取引には大きく分けて2つの種類があります。それは、「コールオプション(Call Option)」「プットオプション(Put Option)」です。

保険に例えると、以下になります。

・上昇保険(上昇前の価格で買える権利)=コールオプション
・下落保険(下落前の価格で売る権利)=プットオプション

プットが下落、コールが上昇です。

1. コールオプション(買う権利/上昇保険)

コールオプションは、特定の価格で株を買う権利です。

たとえば、今の株の値段が100円だとして、1ヶ月後に100円でその株を買う権利を持っているとします。

もし1ヶ月後に株の値段が200円になっていたら、あなたは100円でその株を買い、それを200円で売ることができるので、100円の利益を得られます。

ただし、もし1ヶ月後に株の値段が80円に下がっていた場合、100円で買う権利を使う意味がないので、その権利を使わずに捨てることになります。この場合、権利を買うために払ったお金は失われます。

2. プットオプション(売る権利/下落保険)

プットオプションは、特定の価格で株を売る権利です。

たとえば、今の株の値段が100円だとして、1ヶ月後に100円でその株を売る権利を持っているとします。

もし1ヶ月後に株の値段が50円に下がっていたら、あなたは100円で売ることができるので、50円の利益を得られます。

しかし、もし1ヶ月後に株の値段が150円に上がっていた場合、100円で売る権利を使う意味がないので、その権利を使わずに捨てることになります。この場合も、権利を買うために払ったお金は失われます。

 

6. オプション取引のメリット

オプション取引には、いくつかの良いところがあります。

1. リスクを管理できる

オプションを使うことで、株の値段が急に変わったときでもリスクを管理できます。

たとえば、株の値段が下がることを心配している場合は、プットオプション(下落保険)買うことで、一定の価格で株を売る権利を持つことができます。これにより、大きな損失を防ぐことができるのです。

2. 少ないお金で大きな利益を狙える

オプション取引では、株そのものを買うわけではないので、少ないお金で大きな利益を狙うことができます。

たとえば、株を買うにはたくさんのお金が必要ですが、オプションを買うには少額で済む場合が多いです。そして、株の値動きが予測通りなら、オプションを使って大きな利益を得ることができます。

7. オプション取引のリスク

オプション取引にはリスクもあります。投資の世界では、リスクとリターンは常に表裏一体です。以下の点に注意する必要があります。

1. 権利が無駄になることがある

オプションは権利ですから、使わないとそのまま期限切れになります。

期限が切れると、そのオプションは価値がゼロになります。

たとえば、買う権利を持っていても、株価が予想に反して下がった場合、その権利を使わないことになり、お金を失う可能性があります。

2. 高度な知識が必要

オプション取引は、普通の株の売買に比べて複雑です。

株の値動きだけでなく、オプションの価値に影響を与えるいろいろな要因(例えば、時間の経過や市場の変動)を理解する必要があります。

そのため、しっかりと勉強し、経験を積むことが重要です。

 

8. オプション取引を始めるには?

オプション取引を始めるには、まず証券会社に口座を開設する必要があります。

証券会社によっては、オプション取引を始めるために特別な手続きを行う必要があります。

最初は少額で始め、少しずつ慣れていくことをおすすめします。また、リスクをしっかり理解し、自分の資金や投資目的に合った戦略を立てることが大切です。

 

9. おすすめのネット証券会社

株のオプション取引に最適なネット証券を、日本株と米国株で分けて紹介します。手数料や特徴も含めてまとめました。

日本株オプション取引に最適なネット証券

証券会社 手数料 特徴
SBI証券 約定代金×0.2%(最低2,000円) 手数料が比較的安く、ツールが充実。取引量の多いトレーダーにおすすめ。
楽天証券 約定代金×0.2%(最低2,000円) 楽天ポイントを活用でき、初心者向けのサポートが充実している。
松井証券 約定代金に応じて異なる(1,000円~) 小額取引に有利で、シンプルな手数料体系。初心者に優しい。
マネックス証券 取引ごとに500円 + 約定代金×0.2% ツールが豊富で分析がしやすい。

米国株オプション取引に最適なネット証券

証券会社 手数料 特徴
サクソバンク証券 1枚あたり4米ドル 手数料が低く、取引通貨の選択肢が豊富。プロフェッショナル向けの高機能プラットフォームを提供。
SBI証券(米国株) 1枚あたり5米ドル 米国株のオプション取引に特化したプラットフォーム。手数料がリーズナブル。
楽天証券(米国株) 1枚あたり5米ドル 楽天ポイントが使え、ツールが日本語対応している。初心者でも扱いやすい。
マネックス証券(米国株) 1枚あたり5米ドル 高機能ツールが使え、チャート分析が充実。

 

米国株にはサクソバンク証券がおすすめ

日本株の場合、SBI証券や楽天証券は手数料が比較的安く、ツールが充実しているため、多くの投資家に選ばれています。特に、SBI証券は取引量が多いトレーダーに向いていますが、楽天証券はポイント還元が魅力的で、初心者にも適しています。

米国株の場合、個人的には米国株オプション取引なら、サクソバンク証券一択です。

サクソバンク証券は、他の証券会社と比べて手数料が低く、1枚あたり4米ドルです。

また、取引通貨の選択肢が豊富で、プロフェッショナル向けのプラットフォームを提供しています。高度な取引ツールを使いたい方や、手数料を抑えたい方には最適な選択肢です。

ただし、NISA口座はありません。つまり利益が出れば税金を支払う必要があります。そのため、通常の株取引でそこまで大きな額を取引しない場合は、楽天などの証券会社がおすすめです。

この表を参考に、あなたの投資スタイルに合った証券会社を選んでくださいね。

 

10. 米国株でのオプション取引の注意点

米国株のオプション取引において、「1枚」という単位は「1オプションコントラクト(契約)」を指します。

オプションの基本単位

  • 1オプションコントラクトは、通常100株分の権利を意味します。つまり、1コントラクトを買うことで、そのオプションが対象とする100株分の売買権利を取得することになります。

手数料の計算方法

  • オプション取引の手数料は、この**1コントラクト(1枚)**ごとに設定されています。たとえば、手数料が「1枚あたり5米ドル」となっている場合、1つのオプションコントラクトを取引するたびに5米ドルの手数料がかかるということです。

理由

  • こうした設定は、取引量に比例した手数料体系にするためです。100株分の権利を取引するごとに手数料が発生するため、投資家が複数のオプションコントラクトを取引すると、その分手数料がかかります。

この「1枚」という表現は、オプション取引の専門用語として広く使われており、取引の規模やコストを理解する際の重要な指標となっています。

 

11. まとめ

株のオプション取引は、将来の株価の変動を予測して「買う権利」や「売る権利」を売買する投資方法です。

リスクを管理しながら、大きな利益を狙うことができますが、リスクも伴うため、しっかりとした知識と経験が必要です。

 

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